エリアトラウトをやってみたい!という方々へのオススメ装備


ロッド(竿)

アジング、メバリング、バスフィッシング、渓流でのトラウトフィッシングをやられている方はロッドを流用可能です。

ですからひとまずエリアトラウト(管釣り)を経験してみたい方はこれを流用する形もありです。

しかしながら、エリアトラウトは前述の釣りとは異なる方向性や繊細さが求められる釣りになりますので、釣果を出したいとお考えの方はエリア専用ロッドを購入されることを推奨致します。

 

【専用ロッドの推奨条件】

・長さ:6ft 程度

・パワー:UL~L

・テーパー:レギュラー

 

※具体的にどのようなロッドがあるのか?がお知りになりたい方は、

「エリアトラウト,ロッド,初級者,おすすめ」

というキーワードにてインターネット検索を行ってみて下さい。

 

※なお、エリアトラウト専用ロッドには

「初級者向け(エントリーロッド)」

「中級者向け(ミドルクラスロッド)」

「上級者向け(ハイエンドロッド)」

の大きく3つのカテゴリがあり、価格も初級者向けから上級者向けに従い高価なものになります。

もし、エリアトラウトの経験がなく、最初の一本目を・・・というケースは、初級~中級者向けでかつ万能な(バーサタイルな)ロッドという売り文句のロッドを推奨致します。

 

(上級者向けは釣りのスタイルや使用ルアー毎に特化した尖った性能のタイプが多いため、最初の1本目としては選択しない方が無難です)

<ロッドのパワーについて>

ロッドのパワーに関する説明図

<ロッドのテーパーについて>

ロッドのテーパー(調子)について


リール

【推奨リールの条件】

・タイプ:スピニングリール

・スプール:1000~2000番

・ギア:ノーマル

 

リールはロッドとは異なり、高価なものになればなるほど高性能であり、その分釣り易さに寄与すると言われています。

ただ、最初はあるグレード(価格帯)以上のものは違いを感じることが出来ないと思われるかもしれません。

また近年は安価なものであっても驚くほど性能が向上してきておりますので、ご予算の許す範囲でご検討下さい。


ライン

【推奨ラインの条件】

・素材:ナイロン(できればハードタイプ)

・カラー:ナチュラル(透明)

・強度:3~4lb

 

下表にエリアトラウトで用いられる各種ラインの特徴をまとめますが、ナイロンはライントラブルが少なく、飛距離もそこそこ。伸縮性のおかげで不意の大物への対応もし易いというメリットがある点が推奨の理由になります。

次点はPE。ナイロンと対極とも言える特徴を持っており、ナイロンが不得手とするボトムメソッドやミノーイング等が得意領域になります。もちろん、スプーンやクランクなどでの使用も可能ですので、こちらを選択するのもありですが、ショックリーダーを組まないといけない点が面倒な部分になります。

なお、最近のエリアトラウトで最も主流となっているラインはエステルになりますが、このエステルはバックラッシュやラインブレイク等のライントラブルを起こしやすいので、エリアトラウトにある程度慣れてきたら挑戦してみるというステップを踏む形を推奨致します。

エリアトラウト用ラインの特徴一覧表

スナップ

【推奨スナップの条件】

・サイズ:#00

 

エリアトラウトでは、後述するルアーを見て戴けるとわかりますように、その他の釣りと比べて軽いルアーを使用します。そのため、スナップもルアーに合わせて小さく・軽いものを使用することを推奨致します。

※軽いルアーに対して大きなスナップを使用すると、スナップの重量がルアーの泳ぎに影響しルアーが本領を発揮しにくくなってしまうという状況になりかねません。


ルアー

(1)スプーン

おすすめスプーンのカラー一覧画像

【推奨条件】

・ウェイト:1.5~1.6g程度

・カラー:写真に掲載の6色が基本的なカラーになります

 1) 赤金・オレ金(表:赤~朱~オレンジ,裏:金)

 2) 青銀(もしくはただの銀)

 3) からし

 4) 茶

 5) オリーブ

 6) 蛍光ピンク

<各色の簡単な説明>

1) 赤金・オレ金

通称「放流カラー」と呼ばれ、魚の放流が行われたら真っ先に用いるべきカラーになります。

魚の目には赤色が最も強く見えると言われており、そのカラーとキラキラ光る金色を組み合わせて、魚に対するアピールを最大限に行っているカラーになります。

放流魚はルアーに対して全くスレていない状態であるため、アピールの強い赤金・オレ金が放流時の釣り(放流狩り)でのセオリーになっています。

リバーランズ山都では、毎営業日のAM,PMと2回の放流を実施しています。ですから、この赤金・オレ金スプーンさえあれば、全く釣れない(ボウズ)という事態は回避できるはずです。

エリアトラウトでは絶対に外せないカラーの一つになりますので是非優先的に入手下さい。

 

2)青銀(もしくはただの銀)

差し色と呼ばれるカラーの一つで、1日を通じてどんなタイミングでも使える万能カラーになります。

特に曇天や雨天などのローライトな日は効き易いと言われています。

また、放流時も赤金・オレ金が効きにくいと感じたら、このカラーを使うと反応が良かったりするケースがあります。

 

3)からし

中間色と呼ばれるカラーで、放流が入っていないときの1番手、もしくは放流狩りが落ち着いた際に使うと効き易いカラーの代表的な色になります。

 

4)茶,5)オリーブ

地味系(渋色)と呼ばれるカラーの代表色になります。

魚が強めの色に反応しなくなった際に、この渋色を用いるという使い方がセオリーになります。

 

6)蛍光ピンク

これも差し色と呼ばれるカラーで、色んなタイミングで使いどころがあるカラーになります。

またこの色は大物が釣れ易いカラーの一つでして、大物狙いの方は是非一つは持っておきたいカラーになります。

 


(2)クランクベイト

おすすめクランクの画像

【推奨条件】

・派手系のカラーを1つ

・地味系カラーを1~2個

  (茶系、オリーブ系)

・タイプはMRのフローティングタイプ

 

 

まずクランクは、スプーンよりもスローに引いても魚にアピールする波動が強めに出せるという特徴があります。

なので、スプーンで思うように釣れなくなってきた・・・というタイミングで投入するのが効果的です。

 

一般的なクランクは写真のように大き目のサイズ(フルサイズクランク)と小型のサイズ(マイクロクランク)と呼ばれるものが売られています。

さらに、クランクには以下のような種類(区分)がありまして、これらの項目の組み合わせを考えるとかなりの種類のクランクが発売されていることになります。

 

<クランクの種類① 浮くor沈む>

・フローティング:ラインを巻かないとルアーが浮くタイプ。ラインを巻くとルアーが潜っていく。

・シンキング:ラインを巻かなくてもルアーが沈んでいくタイプ。巻く速さにより浮く/潜るを制御。

 

<クランクの種類② 潜航深度>

・SR:シャローランナーの略。深さおおよそ1m程度まで潜るタイプ。

・MR:ミッドランナーの略。深さおおよそ1~2m程度潜るタイプ。

・DR:ディープランナーの略。深さ2~3m以上潜るタイプ。

 

※リバーランズ山都のポンドは最深部で2.5m程度ありますので、中層付近を手広く攻めることが可能なMRをまずは入手することを推奨致します。


(3)バイブレーション

おすすめバイブレーションの画像

【推奨条件】

・タイプ:鉄板バイブもしくは樹脂バイブ

・カラー:派手系を1つ

     地味系を1~2個

                 (茶系,オリーブ系)

 

バイブレーションは、ボトム(ポンドの底)を攻めるためのルアーになります。

キャスト後、ボトムまで一度沈めて、リフト・アンド・フォール(ロッドを上にあげることで底から浮かせ、ロッドを元に戻すことで再度ボトムまで沈めるというやり方)をすると、リフトする際にブルブルと震えて魚を呼び寄せることからバイブレーションという呼び名がついています。

写真の右側が鉄板バイブ(金属製のバイブ)、左側が樹脂バイブと呼ばれており、振動(≒波動)の強さは鉄板の方が強いと一般的には言われています。

ボトム側に居付く傾向があるブルックトラウトやブラウントラウトを狙う際には非常に有効なメソッドになります。

また一般的には、冬場の低水温時や夏場の炎天下の日のニジマスは深場に潜る傾向がありますし、大物ニジマスやサクラマスなども釣り人のプレッシャーを嫌って深場に潜る事が多いので、このような状況の際には有効なメソッドになり易いと言えます。